ニュース速報

ビジネス

スズキ社長「登録車販売10万台目指す」、新型「ソリオ」来月発売

2020年11月25日(水)14時02分

 11月25日、スズキは、小型車「ソリオ」を約5年ぶりに全面改良し、12月4日に国内で発売すると発表した。写真は同社の鈴木俊宏社長。都内で昨年10月撮影(2020年 ロイター/Soe Zeya Tun)

[東京 25日 ロイター] - スズキは25日、小型車「ソリオ」を約5年ぶりに全面改良し、12月4日に国内で発売すると発表した。同社は2016年度以降、軽自動車を除く登録車販売で4年連続10万台以上を維持しており、ソリオはその立役者。新型コロナウイルスの影響で市場動向が不透明だが、鈴木俊宏社長はオンライン発表会で「新型ソリオで挽回し、20年度も年間10万台以上を目指す」と語った。

鈴木社長は、新型ソリオについて「広さ、快適性、安全性、全方位にわたって大きな進化を遂げた」と説明した。トヨタ自動車の「ルーミー」など競合も多いが、「競争が厳しくなってきたコンパクトハイトワゴン市場に満を持して投入する自信作だ」と述べた。

価格は158万1800円から。派生車「ソリオ・バンディット」も併せて投入し、月4000台の販売を目標に掲げる。コロナ感染防止策を徹底しながら、来店を促進しつつ、オンラインでも購入相談に対応する。

ソリオは国内販売するスズキの小型車で最も売れ行きが良い車種で、同社の19年度の登録車販売実績11万8000台のうち、約4万4000台がソリオだった。鈴木社長は「販売面で非常に安定している。月平均で3500台程度の販売を続けることができた」と評価した。

今年4─9月期のスズキの登録車販売は前年同期比20.8%減の4万7000台だった。通期では10万5000台を計画する。新型コロナで日常生活も例年通り維持するのがなかなか難しい中、鈴木社長は「消費者の目が車にいくか非常に危惧している部分もある」としつつ、「なんとか登録車で10万台の販売を続けていく」と述べた。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

TSMC株が6.7%急落、半導体市場の見通し引き下

ワールド

イスラエルがイラン攻撃と関係筋、イスファハン上空に

ビジネス

午後3時のドルは154円前半、中東リスクにらみ乱高

ビジネス

日産、24年3月期業績予想を下方修正 販売台数が見
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 10

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中