ニュース速報

ビジネス

ドル下落、市場は米大統領選討論会に注目=NY市場

2020年09月30日(水)06時18分

終盤のニューヨーク外為市場でドルは下落。このところ上昇していたドルに利益確定売りが出たほか、この日に行われる第1回米大統領候補テレビ討論会を控えて警戒心が高まった。3月撮影(2020年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場でドルは下落。このところ上昇していたドルに利益確定売りが出たほか、この日に行われる第1回米大統領候補テレビ討論会を控えて警戒心が高まった。

ドルはユーロやスイスフランに対して1週間ぶりの安値を付け、豪ドルやニュージーランドドルなどのコモディティー(商品)通貨に対しても下落した。

投資家は、米東部時間午後9時(日本時間30日午前10時)から行われる米大統領候補のテレビ討論会に注目している。

テンパスのシニア為替トレーダー、フアン・ペレス氏は「政治的緊張が続いており、経済政策でも両候補のビジョンが異なることから、投資家は討論会を待ち望んでいる」と指摘。

「国内外に多くのボラティリティーが存在する。世界的なセンチメントは米国より多少良いこともあり、投資家がドルから離れていくのも理にかなっている」と述べた。

午後の取引でドル指数<=USD>は0.3%安の93.879。25日は2カ月ぶりの高値を付けていた。

コンファレンス・ボード(CB)が29日発表した9月の米消費者信頼感指数は101.8と、前月の86.3から上昇し、3月以来の高水準となった。これも安全資産離れを後押しした。

ユーロは対ドルで1週間ぶり高値を付け、その後は0.6%高の1.1737ドルと堅調。対円でも2週間ぶりの高値を更新し、終盤は0.8%高の124.04円。

ドルは対スイスフランで1週間ぶりの安値まで下落し、終盤では0.6%安の0.9194フラン。

ペロシ米下院議長はこの日、新型コロナウイルス経済対策を巡り、ホワイトハウスと週内に合意できることを「期待している」と語った。

英ポンドは0.3%高の1.2867ドル。欧州連合(EU)との通商交渉などに期待が高まった。

ドル/円 NY終値 105.64/105.67

始値 105.58

高値 105.70

安値 105.55

ユーロ/ドル NY終値 1.1742/1.1746

始値 1.1697

高値 1.1745

安値 1.1695

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 4

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中