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中国人投資家、アントIPO対象の新規設定ファンドに殺到

2020年09月28日(月)17時37分

[上海 28日 ロイター] - 中国人投資家が、中国電子商取引大手アリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループの来たるべき新規株式公開(IPO)を対象とする新規設定の投資信託に資金を投じている。

アント・グループは香港市場と上海の中国版ナスダック「科創板」への重複上場で約350億ドルの調達を目指している。10月に予定され、実現すれば世界最大のIPOになる可能性がある。

ファンドマネジャーらによると、25日に設定されたファンド5本のうち2本は既に資金調達目標に到達し、新規の投資受け入れをストップしたという。

5本のファンドは2週間の申込期間で各ファンド最大120億元、合わせて600億元(88億ドル)の調達を目標としている。

最近の株式市場の調整や、中国ハイテク企業に対する米国の監視強化にもかかわらず、今のところ中国ハイテク株に対する需要は根強い。

易方達基金管理は、自社のファンドが設定日に目標に達したことを明らかにした。一方、鵬華基金管理は27日、投資家からの申し込みが26日に目標を上回ったと発表した。

その他3本のファンドは華夏基金管理(ChinaAMC)、匯添富基金管理、中欧基金管理が運用し、いずれも今週中に新規投資受け入れ停止が見込まれている。

個人投資家は5本の投信を直接、もしくはアントのオンライン決済プラットフォーム「アリペイ」を通じて購入することが可能。各ファンドは資金の最大10%を利用してアント株を買い入れることになる。

アリペイのデータによると、28日昼休み時点で、新ファンドを宣伝するアリペイ上の広告は600万人以上の個人投資家を引き付けた。

ロイター
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