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前場の日経平均は続伸、権利付き最終日でしっかりした地合い
9月28日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比167円08銭高の2万3371円70銭となり、続伸した。都内で17日撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
[東京 28日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比167円08銭高の2万3371円70銭となり、続伸した。前週末の米国株式相場の上昇を受けて朝高で始まった後、伸び悩む場面もあったが、取引時間中を通じてプラス圏で推移した。
配当権利付き最終売買日ということもあり、配当権利取りの動きや再投資への思惑が出やすかった。
個別では、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>などの半導体関連が売られた。中国の半導体受託生産(ファウンドリー)大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)<0981.HK>向けの一部輸出に対して、米政府が規制を課したことが嫌気された。
TOPIXは0.78%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0718億円だった。東証33業種では、パルプ・紙、その他製品、精密機器など29業種が値上がり。空運、海運、石油・石炭製品、鉱業が値下がりした。
新型コロナウイルスの感染拡大で需要回復への期待が後退し、原油先物が小幅に下落していることを受け、「海運や石油・石炭製品などの業種が下がっている」(内藤証券のリサーチ・ヘッド&チーフ・ストラテジスト・田部井美彦氏)との指摘がある。ANAホールディングス<9202.T>が2000億円規模の公募増資を検討していると報じられたことも、空運の値下がりにつながったという。
東証1部の騰落数は、値上がりが1542銘柄に対し、値下がりが550銘柄、変わらずが83銘柄だった。