ニュース速報

ビジネス

日経平均は続落、258円安 リスクオフの地合い強まる

2020年09月24日(木)16時00分

 東京株式市場で日経平均は続落。前日の米国株式市場が下落した流れを引き継ぎ、幅広い銘柄が売られた。写真は株価ボード、資料写真、2019年1月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 24日 ロイター] -

日経平均

終値      23087.82 -258.67

寄り付き    23215.00

安値/高値   23,039.48─23,234.72

TOPIX

終値       1626.44 -5.81

寄り付き     1634.61

安値/高値    1,624.50─1,636.48

東証出来高(万株) 124782

東証売買代金(億円) 22909.9

東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株式市場が下落した流れを引き継ぎ、幅広い銘柄が売られた。前場では売り一巡後下げ渋る場面もみられたが、後場で下げ幅を拡大。時間外取引での米株先物の軟化や、アジア株が軒並み下落となったことが嫌気された。世界的なリスクオフムードで、日経平均は一時300円超安となった。

23日の米国株式市場は大幅反落。新型コロナウイルス感染増加が続く一方、米企業活動の冷え込みを示す指標と議会での財政刺激策を巡る膠着状態を受けて経済への懸念が高まった。ナスダック総合とS&P総合500種は2%超下落。引き続き新型コロナ追加支援法案の先行きへの懸念と、大手テクノロジー株への売りが投資家心理を圧迫している。

日経平均は前営業日比131円49銭安の2万3215円00銭と続落スタート。その後下げ渋る場面もあったが、米株先物とアジア株の軟化に連れ安の展開となった。韓国の総合株価指数(KOSPI)、台湾の加権指数が2%超安となるなど、米国株が急落したことで世界的にリスクオフムードが強まっている。

TOPIXも続落。東証33業種では、鉄鋼、非鉄金属、鉱業、輸送用機器、ゴム製品などの32業種が値下がり。値上がりしたのは精密機器の1業種のみだった。

市場では「米国の経済指標などは堅調にもかかわらず、株が異常に弱い。市場心理も弱くなっており、それがアジア株に伝わってきている。米国株は7─8月に個人投資家を中心に旺盛となっていたが、今は調整が入っている」(SMBC日興証券の投資情報部部長、太田千尋氏)との声が聞かれた。

個別では、トヨタ自動車など主力輸出関連株に下げる銘柄が目立ったほか、ソフトバンクグループも続落。一方、デジタル庁構想など政策面を手掛かりに、東京エレクトロンなどは堅調に推移した。

東証1部の騰落数は、値上がり419銘柄に対し、値下がりが1685銘柄、変わらずが72銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7外相会議、ウクライナ問題協議へ ボレル氏「EU

ワールド

名門ケネディ家の多数がバイデン氏支持表明へ、無所属

ビジネス

中国人民銀には追加策の余地、弱い信用需要に対処必要

ビジネス

テスラ、ドイツで派遣社員300人の契約終了 再雇用
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 3

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲深くも「勇ましい」空軍のサルマ王女

  • 4

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 5

    パリ五輪は、オリンピックの歴史上最悪の悲劇「1972…

  • 6

    人類史上最速の人口減少国・韓国...状況を好転させる…

  • 7

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 8

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    アメリカ製ドローンはウクライナで役に立たなかった

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 7

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    温泉じゃなく銭湯! 外国人も魅了する銭湯という日本…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中