ニュース速報

ビジネス

737MAX墜落、「ボーイングとFAAの過失」と米議会報告書

2020年09月17日(木)00時34分

米議会下院の運輸・インフラ委員会は16日、米航空機大手ボーイング旅客機「737MAX」の墜落事故2件を巡る調査の結果、ボーイングと米連邦航空局(FAA)が過ちを「恐ろしいほど積み上げた」との見解を示した。シアトルで6月撮影(2020年 ロイター/Karen Ducey)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米議会下院の運輸・インフラ委員会は16日、346人の乗客・乗員が死亡した米航空機大手ボーイング旅客機「737MAX」の墜落事故2件を巡る18カ月間にわたる調査の結果、ボーイングと米連邦航空局(FAA)が過ちを「恐ろしいほど積み上げた」との見解を示した。

委員会は最終報告書でボーイングとFAAを厳しく批判。墜落事故が「一つの失敗や技術的な過ち、誤った管理によって起きたものではない」と指摘した上で、「ボーイングのエンジニアが技術的な仮定を間違ったことやボーイングの経営陣による透明性の欠如、FAAによる非常に不十分な監督といった一連の過ちが恐ろしいほど積み上がったために起きた」と結論付けた。

737MAXは、エチオピア航空302便がアディスアベバ近辺で墜落し、乗っていた157人全員が死亡。その後、2019年3月に運航停止となった。それに先立つ18年10月には、ライオンエアの737MAXがインドネシアで墜落し、189人が死亡していた。

報告書は「ボーイングはMAXの設計と開発に失敗し、FAAはボーイングの監督と旅客機の認証で失敗を犯した」とした。旅客機の設計とFAAの承認における一連の問題点を詳細に指摘した。

ボーイングは「事故とわれわれが犯した過ちから、企業として多くの厳しい教訓を得た」と述べた。

FAAは声明で「報告書で特定された改善点を導入するために」議員と協力していくと表明した。

報告書は、双方の墜落事故に関連したとされる失速防止システム(MCAS)という安全機能を中心に、ボーイングが「設計と性能で誤った憶測をした」とし、「FAAと顧客、737MAXの操縦士に重大な情報を隠した」と批判した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

トランプ氏「数百万ドルの税金払った」、米紙報道受け

ワールド

台湾の都市を「中国」と表記、EUの支援で修正=外交

ビジネス

ECB、QEのグリーン化検討可能=シュナーベル専務

ワールド

中国、開放政策の強化を引き続き推進=王毅外相

MAGAZINE

特集:感染症 vs 国家

2020-10・ 6号(9/29発売)

新型コロナウイルスに最も正しく対応した国は? 各国の感染拡大防止策を徹底査定する

人気ランキング

  • 1

    北朝鮮の韓国乗組員射殺で「終戦宣言を」の文在寅に逆風

  • 2

    トランプはなぜ懲りずに兵士の侮辱を繰り返すのか(パックン)

  • 3

    中国軍の侵攻で台湾軍は崩壊する──見せ掛けの強硬姿勢と内部腐敗の実態

  • 4

    タイ環境相、国立公園に捨てられたゴミを「持ち主に…

  • 5

    日本人のインスタ好きの背景に「英語が苦手な事実」…

  • 6

    中国の台湾侵攻に備える米軍の「台湾駐屯」は賢明か 

  • 7

    習近平、中国共産党による新疆ウイグル統治の妥当性…

  • 8

    安倍政権が推進した「オールジャパン鉄道輸出」の悲惨…

  • 9

    南北統一をめぐる韓国人の微妙な本音「統一は必要で…

  • 10

    韓国ネット民、旭日旗めぐりなぜかフィリピンと対立…

  • 1

    中国人民解放軍、グアムの米空軍基地標的とみられる模擬攻撃の動画公開

  • 2

    日本がついに動く実物大のガンダムを建造、ファンに動画が拡散

  • 3

    中国軍の侵攻で台湾軍は崩壊する──見せ掛けの強硬姿勢と内部腐敗の実態

  • 4

    尖閣問題への米軍介入で中国軍との戦闘は不可避──仮…

  • 5

    中国の台湾侵攻に備える米軍の「台湾駐屯」は賢明か 

  • 6

    核武装しても不安......金正恩が日本の「敵基地攻撃…

  • 7

    美貌の女性解説員を破滅させた、金正恩「拷問部隊」…

  • 8

    どこが人権国家? オーストラリア政府がコロナ禍で…

  • 9

    なぜ日本は「昭和」のままなのか 遅すぎた菅義偉首…

  • 10

    台湾有事を想定した動画を中国軍が公開

  • 1

    安倍首相の辞任で分かった、人間に優しくない国ニッポン

  • 2

    中国人民解放軍、グアムの米空軍基地標的とみられる模擬攻撃の動画公開

  • 3

    【動画】タランチュラが鳥を頭から食べる衝撃映像とメカニズム

  • 4

    反日デモへつながった尖閣沖事件から10年 「特攻漁船…

  • 5

    日本がついに動く実物大のガンダムを建造、ファンに…

  • 6

    中国軍の侵攻で台湾軍は崩壊する──見せ掛けの強硬姿…

  • 7

    米中新冷戦でアメリカに勝ち目はない

  • 8

    尖閣問題への米軍介入で中国軍との戦闘は不可避──仮…

  • 9

    アラスカ漁船がロシア艦隊と鉢合わせ、米軍機がロシ…

  • 10

    太陽の黒点のクローズアップ 最新高解像度画像が公…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!