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米ダウ小幅高、ナスダック下落 雇用急減速やコロナ協議決裂で
米国株式市場ではダウ平均株価が46ドル高と小幅な値上がりにとどまったほか、ナスダック総合指数は100ポイント近く下げて取引を終えた。写真は3月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2020年 ロイター/Lucas Jackson/File Photo)
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場では、ダウ平均株価<.DJI>が46ドル高と小幅な値上がりにとどまったほか、ナスダック総合指数<.IXIC>は100ポイント近く下げて取引を終えた。雇用統計で雇用の伸びが大幅に鈍化したことや、新型コロナウイルス追加経済対策を巡る与野党協議が決裂したことなどが相場の重しとなった。
7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月から176万3000人増加した。伸びは予想の160万人を上回ったものの、過去最大となった前月の479万1000人からは大きく鈍化。新型コロナ感染が再び拡大する中、景気後退(リセッション)からの回復が失速していることが改めて示された。
こうした中、米政権と民主党指導部による追加のコロナ対策を巡る協議が7日、物別れに終わった。民主党側は、これまで求めてきた3兆ドル規模の経済対策を1兆ドル減額して歩み寄りを示したが、政権側がこれを拒否した。
ハーベスト・ボラティリティー・マネジメント(ニューヨーク)のトレーディング部長、マイク・ジグモント氏は「失業率が歴史的な平均水準と比べて天井を突き抜けており、新型コロナの世界的大流行(パンデミック)が収まらず、治療法もまだ見つからない中で、政治家は国民に1兆ドル超の追加経済対策を約束した。もし彼らが約束を果たさないのなら、政治的自殺に等しい」と述べた。
ナスダック指数は8日ぶり、ダウ平均とS&P総合500種指数<.SPX>は6日ぶりに下落した。週間では軒並み上昇した。
第2・四半期の企業決算は、これまでに決算を発表したS&P500企業のうち8割強が、見通しの大幅な引き下げに伴い予想を超える結果となっており、見通しの上振れ率は22.5%と過去最高を記録した。
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ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.43対1の比率で上回った。ナスダックは1.31対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約97億8000万株。直近20営業日の平均は104億株。
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)