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アジア株式市場サマリー(5日)

2020年08月05日(水)20時01分

[5日 ロイター] - 中国株式市場は4日続伸。中国経済の回復が続いているとの期待が根強い。

財新/マークイットが5日発表した7月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は、景況改善・悪化の分かれ目となる50を上回った。[nL4N2F70ST]

深セン総合指数<.SZSC>は0.80%高。深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」総合指数<.CNT>は0.97%高。上海証券取引所の「科創板(スター・マーケット)」50指数<.STAR50>は1.4%高。

中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員会の馬駿委員は、景気の回復が順調に進んでいるため、金融政策のカウンターシクリカルな調整を強化する必要はないとの認識を示した。同委員は2020年の中国の経済成長率を2%前後と予測した。[nL4N2F722L]

金融指数<.CSI300FS>は1.2%安。前日は割安感から急伸していた。

香港株式市場も本土株の上昇を追い風に続伸した。投資家の関心は、海外の金融・財政対策を強化する動きに向かっている。

ソウル株式市場は続伸して引けた。前日の米株高に追随した。米議会が新型コロナウイルス経済対策で今週合意すると期待された。

ホワイトハウスの交渉担当者らは4日、週末までにコロナ経済対策で議会民主党と合意するため、「24時間休みなし」で取り組む姿勢を強調した。[nL4N2F7058]

外国人投資家は518億ウォン相当の売り越し。

出来高は8億3019万株。902銘柄が取引され、うち400銘柄が値上がりした。

シドニー株式市場は反落して引けた。企業決算発表シーズンを前に投資家がリスク投資を手控えた。一方、オーストラリアでの新型コロナウイルスの感染者数の増加が引き続き投資家のリスク選好を抑えた。

コモンウェルス銀行やナショナル・オーストラリア銀行といった主要銀行、エネルギー大手のAGLエナジーやウッドサイド・ペトロリアムの決算発表が今週始まる予定。

CMCマーケッツの主任市場ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「主要企業の半分超が業績見通しを引き下げたか、撤回している。その結果、見通しが立たないままこの決算シーズンに突入する」と説明。「きょうのビクトリア州の(新型コロナ関連の)数字は再びかなり多く、これも慎重になる理由だ」と語った。

豪州で人口2位のビクトリア州が5日発表した新型コロナ感染者数と死者数は記録的な増加となった。[nL4N2F71G2]

米中は2月に発効した貿易協議「第1段階合意」の履行状況を検証するため、当局者らが今月15日に会談する予定と報じられた。このため市場の不透明感はさらに増した。[nL4N2F65AF]

マッカーシー氏は「その(米中)関係の緊張は過去数週間で高まりつつある。世界の2大経済大国が対立している間は、世界の他の地域がうまくいくとは考えにくい」と述べた。

金融株指数<.AXFJ>は0.8%安。4大銀行のうち3行は0.3ー1.3%下落した。

ヘルスケア株指数<.AXHJ>は1%超下落。主要銘柄CSLは1.8%安。

工業株指数<.AXIJ>は1.5%安。トランスアーバン・グループは1.4%、シドニー・エアポート・ホールディングスは2.3%、それぞれ下落した。

一方産金株指数<.AXGD>は約3%上伸。新型コロナで打撃を受けた世界経済にさらに刺激策が講じられるとの見方に支えられて金が史上最高値を付けたことを受けた。ニュークレスト・マイニングは2.9%高。

(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

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