ニュース速報

ビジネス

中国自動車販売、6月は3カ月連続増 商用車がけん引

2020年07月10日(金)18時27分

 7月10日、中国汽車工業協会(CAAM)が発表した6月の自動車販売台数は3カ月連続で増加した。新型コロナウイルス危機による落ち込みから回復が続いている。写真は大連市で4月撮影(2020年 ロイター)

[北京/上海 10日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が発表した6月の自動車販売台数は3カ月連続で増加した。中国政府が景気回復に向けインフラ支出を増やす中、商用車がけん引した。

6月の販売台数は前年比11.6%増の230万台。中国の自動車販売は3月まで約2年にわたり減少が続いていたが、4月に4.4%の増加に転じ、5月は14.5%増加していた。。

自動車市場の約4分の1を占めるトラックなどの商用車の販売は63.1%増の53万6000台。5月は48%増、4月は32%増だった。

コンサルティング会社オートフォーサイト(上海)の代表、張豫氏は「トラックの販売をけん引しているのは投資でここ数カ月強い。これは経済活動の回復を示唆する」と述べた。

CAAMの幹部は、自動車販売全体の伸びは、地方政府の支援が寄与したと説明。「地方の消費促進政策が終了すると、市場の需要は減少する可能性がある」と述べた。

バッテリー式電気自動車、プラグインハイブリッド車、水素燃料電池車といった「新エネルギー車(NEV)」の販売は12カ月連続で減少し10万4000台となった。

メーカー別では、吉利汽車(ジーリー)<0175.HK>、長城汽車<601633.SS>、テスラ、フォード・モーターなどで販売が増加した。

CAAMは、今年の販売台数が前年(約2500万台)から10─20%減少すると予想している。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB当局者、6月利下げを明確に支持 その後の見解

ビジネス

中国人民銀には追加策の余地、弱い信用需要に対処必要

ビジネス

訂正(17日配信記事)-日本株、なお魅力的な投資対

ワールド

G7外相会議、ウクライナ問題協議へ ボレル氏「EU
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 4

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲…

  • 7

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 8

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 9

    インド政府による超法規的な「テロリスト」殺害がパ…

  • 10

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中