ニュース速報

ビジネス

米貿易赤字、4月は16.7%増 輸出10年ぶり低水準

2020年06月05日(金)01時00分

米商務省が4日公表した4月の米貿易赤字は前月比16.7%増の494億0800万ドルだった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によりモノとサービスの流れが止まり、輸出が10年ぶりの低水準に落ち込んだ。ニュージャージー州ニューアークで2017年11月撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン 4日 ロイター] - 米商務省が4日公表した4月の米貿易赤字は前月比16.7%増の494億0800万ドルだった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によりモノとサービスの流れが止まり、輸出が10年ぶりの低水準に落ち込んだ。市場予想は490億ドルだった。

新型ウイルスの感染拡大を抑えるための世界的な封鎖措置によって国境を超えるモノとサービスの流れが大幅に減り、経済活動が急減速した。第1・四半期国内総生産(GDP)は年率5.0%減と、2008年第4・四半期以来の大幅な落ち込みだった。

4月の全体の輸出は20.5%減の1512億8100万ドルと、10年4月以来の低水準を付けた。モノの輸出は25.2%減の955億1500万ドルと、09年9月以来の低水準だった。自動車・同部品は38億2600万ドルと、1992年3月以来の低水準。消費財は103億8700万ドルと、06年4月以来の低水準だった。

渡航規制によりサービスの貿易黒字は224億2900万ドルと、16年12月以来の水準に低迷した。

全体の輸入は13.7%減の2006億9000万ドルと10年7月以来の低水準。モノの輸入は13.6%減の1673億5300万ドルと、10年11月以来の低水準だった。

輸入減少の背景には米中貿易摩擦がある。原油輸入が大幅に減ったことも大きな要因だ。米国は昨年、石油の輸出国となった。石油の貿易黒字は32億1600万ドルだった。

自動車・同部品の輸入は133億4500万ドルと09年7月以来の低水準だった。消費財は437億9200万ドルと13年8月以来の低水準だった。石油は60億7000万ドルと1999年6月以来の低水準だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米オラクル、日本に80億ドル超投資へ AIインフラ

ワールド

EU首脳、対イラン制裁強化へ 無人機・ミサイル製造

ビジネス

世界の債務問題が著しく進展、IMFなどが共同声明

ワールド

ガザの食料危機悪化とUNRWA、イスラエルが支援妨
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 3

    【画像・動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲深くも「勇ましい」空軍のサルマ王女

  • 4

    パリ五輪は、オリンピックの歴史上最悪の悲劇「1972…

  • 5

    人類史上最速の人口減少国・韓国...状況を好転させる…

  • 6

    アメリカ製ドローンはウクライナで役に立たなかった

  • 7

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 8

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 9

    対イラン報復、イスラエルに3つの選択肢──核施設攻撃…

  • 10

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...当局が撮影していた、犬の「尋常ではない」様子

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 7

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    温泉じゃなく銭湯! 外国人も魅了する銭湯という日本…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中