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ユーロ圏小売売上高、4月は過去最大の落ち込み ほぼ全項目で減少

2020年06月04日(木)18時47分

[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が4日発表した4月のユーロ圏の小売売上高は、前月比で過去最大の落ち込みとなったが、予想ほどの減少とはならなかった。新型コロナによるロックダウンの影響で、ほぼ全項目でマイナスとなった。

発表によると前月比11.7%減、前年比19.6%減。市場予想はそれぞれ15.0%減と22.3%減だった。

前月比での落ち込みは前月の11.1%減を上回り1999年の統計開始以降で最大となった。

前年比でも遡及(そきゅう)データが存在する2000年以降で最大となり、金融危機時の2009年2月に記録したマイナス幅のほぼ4倍となった。

郵送・ネット販売は前月比で10.9%上昇した。

食品・飲料・たばこと医薬品・医療品もマイナス。ただ食品・飲料・たばこは前年比ではプラスとなった。

大きく減少したのは自動車燃料、衣類・履物・繊維。

国別では、前月比でマルタやアイルランド、前年比ではフランスやスペインの落ち込みが目立った。キプロス、ギリシャ、イタリアの4月のデータは得られていない。

前月比で唯一上昇したのはフィンランドだった。

ロイター
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