ニュース速報

ビジネス

英住宅価格、5月は09年以来の大幅低下=ネーションワイド

2020年06月02日(火)17時22分

 6月2日、英住宅金融会社ネーションワイドが発表した5月の住宅価格は前月比1.7%低下と、2009年2月以降で最大の低下を記録した。写真はロンドンで2013年10月撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 2日 ロイター] - 英住宅金融会社ネーションワイドが発表した5月の住宅価格は前月比1.7%低下と、2009年2月以降で最大の低下を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大が響いた。

前年比では1.8%上昇。4月は同3.7%上昇だった。

ロイター調査では前月比1.0%低下、前年比2.8%上昇と予想されていた。

英政府は先月、イングランドの住宅市場に対する規制を一部緩和。不動産ウェブサイト、ライトムーブは先月30日、サイトの訪問者が記録的な水準に達したと発表していた。

ただネーションワイドは、中期的な見通しは依然として非常に不透明だと指摘している。

パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トゥームズ氏も、年内は住宅価格の下落が続くと予想。

「新型コロナ感染症は家計所得に大きな打撃を与え、消費者心理も悪化している」と指摘。「住宅価格は第3・四半期末までに5%下がるだろう」と述べた。

ネーションワイドは、新型コロナが住宅購入者に心理的な影響を与えており、市場の重しになる可能性が高いと指摘。

同社の調査によると、封鎖措置の影響で引っ越しを延期する動きが出ており、住宅購入計画は平均で6カ月先送りされているという。

ネーションワイドによると、税務統計では4月の住宅取引が前年比で53%減少したことが示された。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA

ビジネス

根強いインフレ、金融安定への主要リスク=FRB半期
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中