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債券市場の機能度DI、5月は-45に悪化 テレワーク浸透で=日銀
[東京 1日 ロイター] - 日銀が1日発表した「債券市場サーベイ」の5月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス45となり、前回2月調査から18ポイント悪化した。2018年5月調査以来の低水準。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、証券会社でテレワークが浸透。投資家が注文を出しにくくなったことがDIの大幅悪化につながった。
注文量判断DIはマイナス26からマイナス63に悪化して、15年2月の調査開始以来の最低を記録。取引頻度判断DIはマイナス19からマイナス42に悪化した。
機能度判断DIの「3カ月前と比べた変化」はマイナス50と、前回のプラス6から大幅に悪化した。
調査は5月7日から15日にかけて、日銀の国債売買オペ先や大手機関投資家など67社を対象に行った。機能度判断DIは機能度が「高い」と答えた割合から「低い」と答えた割合を差し引いた数字で、マイナスの数字が大きければ大きいほど市場機能が低下していると判断している市場参加者が多いことを意味する。
長期金利(新発10年国債利回り)の先行き見通しの中央値は、20年度末が0.00%(前回0.00%)21年度末が0.05%(同0.05%)、22年度末が0.07%となっている。
(和田崇彦)