ニュース速報

ビジネス

米国株、S&P小幅高 トランプ氏は米中通商問題に言及せず

2020年05月30日(土)06時10分

米国株式市場は全般的に不安定な相場展開となる中、ダウ平均株価<.DJI>が17ドル安で引けたほか、S&P総合500種指数<.SPX>は小幅高で終了した(2020年 ロイター/Jeenah Moon)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は全般的に不安定な相場展開となる中、ダウ平均株価<.DJI>が17ドル安で引けたほか、S&P総合500種指数<.SPX>は小幅高で終了した。トランプ大統領がこの日行った中国に関する発表で、米中の「第1段階」通商合意を損なうような発言を控えたことが、市場に一定の安心感をもたらしたという。

週間や月間では主要3指数がそろって値上がりした。

トランプ大統領は、香港の統制強化に向けた中国政府の「国家安全法」制定計画に対抗して、香港への優遇措置を撤廃するよう政権に指示したと明らかにした。

インディペンデント・アドバイザー・アライアンス(ノースカロライナ州)のクリス・ザッカレッリ氏は「市場はトランプ氏が米経済に打撃を与えるような発言をするのではないかと心配していたが、実際の発言は予想ほど深刻な内容ではなかった」と述べた。

トランプ氏は、世界保健機関(WHO)が実質的に中国の傀儡(かいらい)機関になっていると批判した上で、WHOとの関係を断絶し、資金拠出を停止するとも表明した。

ニューヨーク州のクオモ知事は、ニューヨーク市が6月8日から第1段階の経済再開を始める見通しで、同州北部5地区では第2段階の経済再開に移行すると発表した。

金融当局者発言では、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、種々の政策手段を活用しなから新型コロナウイルス禍で打撃を受けた経済への下支えを継続すると強調する一方、新型コロナの感染第2波は経済回復の頓挫につながるとの見方を示した。

個別銘柄では、交流サイト(SNS)のツイッターが2%安。フェイスブックは0.2%安。トランプ大統領は28日、SNS企業などを保護する法律を撤廃するか効力を弱める法律を導入すると表明し、大統領令に署名した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.04対1の比率で上回った。ナスダックでは1.04対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は136億2000万株。直近20営業日の平均は113億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25383.1 -17.53 -0.07 25324. 25482. 25031. <.DJI>

1 15 80 67

前営業日終値 25400.6

4

ナスダック総合 9489.87 +120.88 +1.29 9382.3 9505.5 9324.7 <.IXIC>

5 5 3

前営業日終値 9368.99

S&P総合500種 3044.31 +14.58 +0.48 3025.1 3049.1 2998.6 <.SPX>

7 7 1

前営業日終値 3029.73

ダウ輸送株20種 8969.79 -35.64 -0.40 <.DJT>

ダウ公共株15種 806.92 +6.12 +0.76 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1852.49 +47.83 +2.65 <.SOX>

VIX指数 27.51 -1.08 -3.78 <.VIX>

S&P一般消費財 1002.29 +6.74 +0.68 <.SPLRCD

>

S&P素材 348.38 +0.30 +0.09 <.SPLRCM

>

S&P工業 570.15 -3.59 -0.63 <.SPLRCI

>

S&P主要消費財 605.78 +0.98 +0.16 <.SPLRCS

>

S&P金融 387.52 -4.76 -1.21 <.SPSY>

S&P不動産 214.27 -1.73 -0.80 <.SPLRCR

>

S&Pエネルギー 291.59 -0.45 -0.15 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1198.14 +15.03 +1.27 <.SPXHC>

S&P通信サービス 180.89 +1.27 +0.71 <.SPLRCL

>

S&P情報技術 1718.49 +20.07 +1.18 <.SPLRCT

>

S&P公益事業 302.05 +2.39 +0.80 <.SPLRCU

>

NYSE出来高 24.72億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21955 + 145 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 21950 + 140 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米英欧など18カ国、ハマスに人質解放要求 ハマスは

ビジネス

米GDP、第1四半期は+1.6%に鈍化 2年ぶり低

ビジネス

米新規失業保険申請5000件減の20.7万件 予想

ビジネス

ECB、インフレ抑制以外の目標設定を 仏大統領 責
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    自民が下野する政権交代は再現されるか

  • 10

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中