ニュース速報

ビジネス

ルノー、全世界で1.5万人削減へ 仏国内で4500人=労組

2020年05月29日(金)07時28分

仏自動車大手ルノーは、全世界で1万5000人の人員削減を予定しており、29日に発表する見通し。労組の民主労働総同盟(CFDT)が28日、会社側との協議後に明らかにした。ナントで26日撮影(2019年 ロイター/STEPHANE MAHE)

[パリ 28日 ロイター] - 仏自動車大手ルノーは、全世界で1万5000人の人員削減を予定しており、29日に発表する見通し。労組の民主労働総同盟(CFDT)の代表が28日、会社側との協議後に明らかにした。

フランク・ダウ代表はBFMビジネステレビとのインタビューで、フランス国内での削減数は全体の3割に当たる約4500人だが、削減の大部分は希望退職などの制度を活用して行われると述べた。

世界での人員削減は全従業員18万人の10%弱に相当する。フランス国内の従業員数は約4万8500人。

ダウ氏は「会社側は全てについて交渉を求めている」と述べ、労組や政府機関がフランス国内の人員削減を巡り協議に関与すると語った。

ルノーはコメントを控えた。関係筋によると、同社の取締役会は28日、コスト削減プログラムを開始する計画を承認した。

同社は昨年に10年ぶりの赤字を計上したことを受け、今年に入り、20億ユーロのコスト削減を近く実施する可能性を示唆していた。

同社にはフランス政府が15%出資している。

フランス政府は、同社が国内の人員や工場に関する労使交渉を完了するまで、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた同社向けの50億ユーロ融資計画を承認しないと表明している。

仏紙レゼコーは28日、同社のモロッコとルーマニアへの投資・事業拡大計画は凍結される見込みで、世界生産能力は400万台縮小し、330万台になる可能性があると報じた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中