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米耐久財コア受注、4月は5.8%減 出荷5.4%減
米商務省が28日発表した4月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比5.8%減だった。ミシガン州ディアボーンで2018年9月撮影(2019年 ロイター/Rebecca Cook)
[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した4月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比5.8%減だった。国内総生産(GDP)の設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は5.4%減。新型コロナウイルスの危機により米経済が第2・四半期に世界大恐慌以来の大幅な落ち込みとなるとの見方を後押しした。
コア資本財受注の市場予想は10.0%減だった。3月の数字は当初発表の0.1%減から1.1%減へ大幅に下方改定された。4月の前年同月比は1.3%減だった。
4月にコア資本財の受注と出荷が減ったことは、設備投資が第2・四半期にさらに落ち込んだことを示唆する。設備投資は第1・四半期まで4四半期連続でマイナスとなっている。
最近発表された4月の小売売上高と鉱工業生産は過去最大の落ち込みとなった。新型ウイルスの感染拡大を抑えるための封鎖措置が影響している。
エコノミストは第2・四半期GDPが年率で最大40%減になるとみている。
第1・四半期GDPは5.0%減と、2007―09年の世界金融危機以来の大幅な落ち込みだった。
ただコア資本財受注は底を打ったもようだ。米国の経済活動が再開する中、5月の米リッチモンド連銀製造業景況指数は低下したものの4月より小幅なマイナスとなった。
4月の全体の耐久財受注は前月比17.2%減少した。3月は16.6%減だった。耐久財はトースターから航空機まで3年以上使われるモノを指す。
内訳は、輸送機器が47.3%減。米航空機大手ボーイング
自動車・同部品は52.8%減だった。