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日産、バルセロナ工場閉鎖決定 スペイン「撤回へ全力」

2020年05月29日(金)04時27分

 日産自動車は、新しい世界的再編計画の一環として、バルセロナ工場の閉鎖を決めた。約3000人の雇用が失われる。スペイン政府が28日、明らかにした。写真は26日、バルセロナで撮影(2020年 ロイター/Albert Gea)

[バルセロナ 28日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は、新しい世界的再編計画の一環として、バルセロナ工場の閉鎖を決めた。約3000人の雇用が失われる。スペイン政府が28日、明らかにした。

スペイン政府によると、閉鎖にかかる費用は最大10億ユーロ(11億ドル)となる見通し。

バルセロナ工場は日産にとって英国の工場に次ぐ欧州の主要工場。主にエレクトリックバンとピックアップトラックを生産しているが、5月上旬から従業員がストライキを実施している。

ゴンザレス外相は閉鎖の決定について「遺憾で、決定撤回に向けてできる限りのことをする」と表明。また、政府が日産以外の企業と工場について協議する可能性があるとし、スペインが自動車生産の関連会社にとって魅力的な資産を有していると述べた。

カタルーニャ自治州政府も日産に決定見直しを呼び掛け、新型車種生産向けに1億ユーロ(1億1100万ドル)の支援策を提示したが、日産側から回答はなかったとした。

労働組合によると、工場や周辺施設では3000人が雇用されているが、間接的に最大2万5000人の雇用に影響が出る恐れがあるという。

*内容を追加しました。

ロイター
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