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独GDP改定値、第1四半期は前期比-2.2%・前年比-1.9% 景気後退入り
ドイツ連邦統計庁が発表した第1・四半期のGDP改定値は前期比2.2%減、前年比1.9%減となった。写真は2019年11月、ハンブルクの港湾施設で撮影(2020年 ロイター/Fabian Bimmer)
[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比2.2%減、前年比1.9%減となった。いずれも速報値から変わらなかった。
前期比の減少率は2009年以来の大きさ。1990年の東西ドイツ統一以降では2番目の大きさとなった。2019年第4・四半期は0.1%減だった。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で設備投資や個人消費、輸出が落ち込み、ドイツ経済はリセッション(景気後退)に陥った。
設備投資は前期比6.9%、個人消費は3.2%、輸出は3.1%、それぞれ減少した。
個人消費は第1・四半期のGDPを1.7%ポイント、貿易(ネットベース)は0.8%ポイント、それぞれ押し下げた。
国内生産全体の約1割を占め、最大の雇用部門となっている建設セクターの投資は4.1%増。四半期成長率に対する寄与度は0.4%ポイントとなった。
政府支出は0.2%増だった。
エコノミストは第2・四半期について、GDPがさらに落ち込むと予想。これは3月半ばに導入された新型コロナに伴う制限措置の影響が一層表れるためだ。
INGのユーロ圏担当チーフエコノミスト、カルステン・ブルゼスキ氏は「第1・四半期は『ほんの』2週間のロックダウン(都市封鎖)と、アジアでのロックダウンによるサプライチェーンの混乱によるもので、第2・四半期のさらに大きな不振を予想するのに分析力はあまり必要ない」と述べた。