英当局、企業の早急な資金調達を支援へ 新型コロナ受け臨時措置

英金融行動監視機構（ＦＣＡ）は８日、新型コロナウイルス危機を乗り切ろうとする企業の早急な資金調達を支援するための臨時措置を発表した。写真は２０１８年８月、ロンドンで撮影（２０２０年　ロイター /Peter Nicholls）

［ロンドン　８日　ロイター］ - 英金融行動監視機構（ＦＣＡ）は８日、新型コロナウイルス危機を乗り切ろうとする企業の早急な資金調達を支援するための臨時措置を発表した。

同国のロックダウン（都市封鎖）の下では公共の場所で２人を超える集まりが禁止されており、既存の規則では資金調達を巡って株主の承認を得るのが相当困難になっている。

ＦＣＡは、来るべき回復局面に向けて資金調達するため多くの企業が資本市場に戻ってくる公算が大きいと指摘。ロンドン証券取引所（ＬＳＥ）のプレミアム上場企業は、資本調達の承認を巡り株主総会を開催しないで済む許可をＦＣＡに対し求めることができるという。

この免除措置を受けるには、各社は株主が当該資本調達を承認していることを示す書面が必要になる。

ＦＣＡはまた、昨年導入した目論見書簡素化制度を利用した新株発行も後押しすると表明した。