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中国国内線の運航便数、3月は20.5%増 新型コロナ前の半分以下
4月2日、中国国内線の運航便数、3月は20.5%増 新型コロナ前の半分以下。北京の空港で9日撮影(2020年 ロイター/Thomas Peter)
[北京/シドニー 2日 ロイター] - 中国民用航空局(CAAC)は2日の会見で、3月の国内線の1日当たりの運航便数が前月比で20.5%増加し6533便となったものの、新型コロナウイルス感染拡大前の水準の42%にとどまっていることを明らかにした。
3月は労働力が豊富な南西部・北西部から、労働力が不足している沿岸部への航空便の需要が拡大した。
大手国有航空各社によると、航空運賃は低迷が続いており、通常よりも空席が多く、ぎりぎりまで予約を先送りする慎重な顧客も目立つ。
各社の決算発表後の電話会議に出席した複数のアナリストによると、中国国際航空<601111.SS>、中国南方航空<600029.SS>、中国東方航空<600115.SS>は、輸送能力が緩やかに回復しているものの、航空機の引き渡し延期を検討していることを明らかにした。中国東方航空は3月に国内線の40-50%の運航を目指したが、需要は30%前後しかなかったという。
CAACは先週、新型コロナウイルスの「逆輸入」を防ぐため、国内外の航空会社に国際線の運航便数を大幅に減らすよう命じた。
国内線についても、第2・四半期に運航できる1日当たりの便数を制限したが、アナリストによると、航空需要が低迷していることから便数制限の影響はないとみられる。
交銀国際のアナリストは「第2・四半期に国内線が本格的に回復する可能性は低いが、需要が安定する可能性はある。当面の運航便数は通常時の30-50%付近にとどまるだろう」と述べた。
アナリストによると、中国国際航空は国内線の回復を6月、国際線の回復を早くても8月以降と予想している。