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ドル107円後半、株安でじり安
3月30日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の107円後半。写真は2013年2月、都内で撮影(2020年 ロイター/Shohei Miyano)
[東京 30日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の107円後半。新型コロナウイルスへの警戒感からアジア株が全面安となり、円が全般に堅調だった。
ドルは朝方の高値107.97円から売りが優勢で、昼にかけて107.14円まで売られ、18日以来の安値をつけた。「米の感染者増を背景に、日米株価が下落していること、米長期金利が低下していることでリスク回避の円買いが広がった」(外為アナリスト)という。
日本勢が年度末、海外勢が四半期末を迎えるにあたり、持ち高調整の売買が各地で突発的に発生し、相場をかく乱しているとの指摘もあった。今年は各市場とも年始以降の変動が大きかったため、持ち高調整が大きくなる可能性があるという。
国内勢が資金回収に伴って円買いに動いているとの声も出ていた。ユーロは前週末27日に121円台から118円まで一気に下落した後、NY市場の終盤にかけて120円台へ急反騰。きょうは朝方の119円台から118円台へ再び下落した。
経済協力開発機構(OECD)は27日に世界経済の見通しを改定。「都市の封鎖(ロックダウン)が1カ月続くと、GDP(国内総生産)は2ポイント失われれる。できるだけ早く経済を正常化させる措置に着手しなければならない」と提言している。
ドル/円
午後3時現在 107.73/75 1.1099/03 119.57/61
午前9時現在 107.43/45 1.1135/39 119.65/69
NY午後5時 107.89/92 1.1140/44 120.20/24
(為替マーケットチーム)