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ドル110円前半で上値重い、リスクオフの円高継続
2月27日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から下落し110円前半。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から下落し110円前半。アジア株が軒並み安となる中、一時109.99円まで下落し、25日以来の安値をつけた。
ドルは上値の重い展開。朝方の高値110.45円からじり安が続き、午後3時前に一時110円台を割り込んだ。アジア株安に加え、日中に米国の株価指数先物が1%超下落、10年債利回りも1.3%台を割り込んだことなどが重しとなった。
今週に入り、米国など主要国株価が大幅下落するとともに、円が買われていることを受けて、市場では「依然としてリスクオフの円買いは有効だ」(外銀)との声が出ている。
前週に株価が下落する中で円が大きく売られたことで、リスク回避時の円買い圧力が低下している可能性があるとの見方が広がりつつあった。
一部では日本売りの観点から、日本株と円が同時に売り込まれていると見る向きもあった。しかし、今週に入り円が堅調さを取り戻したことで、株価が下げ幅を広げれば、従来通り円が買われやすい情勢になってきたという。
トランプ米大統領は26日、新型コロナウイルスが米国人にもたらすリスクは「依然として非常に低い」と述べた。アザー米厚生長官によると、米国内の新型コロナウイルス感染者は累計で59人になった。
ドル/円
午後3時現在 110.04/06 1.0906/10 120.02/06
午前9時現在 110.36/38 1.0885/89 120.15/19
NY午後5時 110.42/43 1.0879/83 120.12/16
(為替マーケットチーム)