ニュース速報
ビジネス
ドル110円後半、下げ一服も米金利急低下を警戒
2月25日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの110円後半。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)
[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの110円後半。連休明けの日経平均は一時1000円超の大幅安となったものの、すでに円高が進んでいたドル/円は大きな反応を見せなかった。
前日海外で各国株が大きく崩れたことを受け、ドルはきょう未明に110.33円まで下落。20日海外でつけた10カ月ぶり高値112.23円から2営業日で2円近く円高が進み、19日以来の水準をつけた。
急速な円高進行を経たことで、休み明けの東京市場では買い戻しが先行。安寄りした中国株が下げ幅を縮小したこともあり、一時111円前半へ緩やかに切り返した。
しかし、アジア株が全面安となる中で買いは続かず、午後3時前には110円後半へ反落した。
市場では米国金利の急速な低下が話題となった。24日の取引では、30年債利回り
米連邦準備理事会(FRB)が新型コロナウイルス流行による経済への影響を和らげるため、利下げを余儀なくされるとの観測が浮上。CMEフェドウォッチによると、フェデラル・ファンド(FF)先物取引では7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも0.25%ポイント利下げする確率が約85%に上昇。1カ月前の時点では50%だった。
さらに、2021年序盤に期限が到来する各限月が織り込むFF金利の誘導目標は約1%かそれを下回る水準となっており、現在の水準(1.50─1.75%)からの引き下げを示している。
「米国の利下げの思惑がさらに広がれば、米10年債利回りは2016年7月6日につけた1.3200%の過去最低水準を下回ることになるだろう」(国内銀)として、金利水準から見たドルの優位性が低下する恐れもあるという。
ドル/円
午後3時現在 110.79/81 1.0849/53 120.22/26
午前9時現在 110.84/86 1.0846/50 120.24/28
NY午後5時 110.71/74 1.0852/56 120.15/19
(為替マーケットチーム)