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中国平安保険、上期に新型ウイルスの影響見込む 19年は39%増益
2月21日、中国の保険最大手、中国平安保険の陳心穎(ジェシカ・タン)共同最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス流行について、代理店主導の販売が減速するため上半期の業務に影響するとの見通しを示した。写真は北京で2013年7月撮影(2020年 ロイター/KIM KYUNG-HOON )
[北京/香港 21日 ロイター] - 中国の保険最大手、中国平安保険<601318.SS><2318.HK>の陳心穎(ジェシカ・タン)共同最高経営責任者(CEO)は21日、新型コロナウイルス流行について、代理店主導の販売が減速するため上半期の業務に影響するとの見通しを示した。
陳共同CEOはロイターに対し、「われわれの業務の大部分は主に代理店が主導していることを考慮すれば、特に影響は今年上半期に現れるだろう」と指摘。「われわれや同業他社は、代理店が顧客を訪問できなくても取引を維持できるような新たなビジネスモデルへの移行を加速しようとしている。これは非常にチャレンジングだ」と述べた。
陳氏は具体的な数字を挙げなかったものの、中国経済が回復するとの見通しを基に、下半期にはビジネス環境が好転するだろうと語った。
一方、20日に発表した2019年決算は、純利益が39%増の1494億元(213億ドル)となった。アナリスト調査を基にリフィニティブがまとめたスマートエスティメートによると、市場予想は1576億元だった。
生命・医療保険事業の投資利益総額は、資本市場の力強い回復により1750億元となった。