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中国1─2月輸出入、新型ウイルス流行で打撃受ける見通し=商務省
2月21日、中国商務省は、同国の1─2月の輸出入が新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けるとの見通しを示した。写真は中国舟山市で2016年2月撮影(2020年 ロイター/CHINA STRINGER NETWORK)
[北京 21日 ロイター] - 中国商務省は21日、同国の1─2月の輸出入が新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けるとの見通しを示した。
同省の当局者らは会見でまた、国内の大半の地域の外国企業が2月末までに生産を再開すると見込んでいると述べた。
海外からの直接投資(FDI)は、2─3月により顕著な影響が見込まれるとした。
同省外国貿易局の李興乾局長は記者会見で「新型ウイルスの発生により、中国の対外貿易の発展が脅かされている。1─2月の輸出入の伸びは大幅に落ち込む見通しだ」と述べ、旧正月休みのほか事業再開の遅れ、物流問題が影響するとの見方を示した。
中国は世界最大の製品輸出国で、輸出は国内総生産(GDP)の2割近くを占める。アナリストは、第1・四半期のGDPの伸びは6%だった前期から最大で半分縮小する可能性があるとみている。
新型ウイルスの流行は、観光や交通といったサービス部門にも打撃をもたらしている。
総合局の儲士家局長は、他の政府部門と連携し、企業への影響を軽減する措置として新たに財政、税、金融、保険の分野の調査を進めていると述べた。詳細は明らかにしなかった。
商務省は、国内の大部分で外国企業は2月末までに操業を再開するとみている。ただ外国投資管理局の宗長青局長は、投資家はより慎重なスタンスをとっており、海外からの直接投資は2月と3月に大きな影響が出るとの見方を示した。