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欧州当局、グーグルのフィットビット買収に懸念
2月20日、米アルファベット傘下のグーグルが昨年11月に発表したウエアラブル端末メーカー、フィットビットの買収を巡り、欧州データ保護会議(EDPB)は、個人情報へのリスクとなる恐れがあるとして懸念を示した。写真はフィットビットの時計端末とグーグルのロゴ。2019年11月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)
[ブリュッセル 20日 ロイター] - 米アルファベット
フィットビットはユーザーの歩数や歩行距離、カロリー消費などを測定する端末を手掛け、同社買収を通じてグーグルはユーザーの健康に関する大量のデータへのアクセスが可能になる。
EDPBは「欧州市民の個人情報がIT(情報技術)大手によってさらに統合・蓄積される可能性があり、プライバシーやデータ保護に高いリスクをもたらす恐れがある」として懸念を示した。
そのうえで、欧州連合(EU)の競争当局に買収承認を申請する前に、買収による個人情報面の影響について透明性のある形で精査し、プライバシー保護への潜在的なリスクを軽減するよう両社に求めた。
グーグルは、個人情報を売却することはあり得ないとし、フィットビットの健康情報をグーグルの広告に利用することもないと強調。フィットビットのユーザーは自身のデータを確認し、削除することができると指摘した。
さらに「利用者情報の保護は当社にとって重要であり、当局とは引き続き建設的に協力する」とした。