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新型ウイルス、今後数カ月の貿易動向にリスク=ドイツ財務省
2月21日、ドイツ財務省はに発表した月報で、世界的な需要減速がドイツの貿易見通しを引き続き不透明にしているとしたうえで、新型コロナウイルスの感染拡大が輸出セクターのさらなるリスクになっていると指摘した。写真は19日、ベルリンでロイターのインタビューに応じるショルツ財務相(2020年 ロイター/Annegret Hilse)
[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツ財務省は21日に発表した月報で、世界的な需要減速がドイツの貿易見通しを引き続き不透明にしているとしたうえで、新型コロナウイルスの感染拡大が輸出セクターのさらなるリスクになっていると指摘した。
2019年第4・四半期の独国内総生産(GDP)は、前期比でゼロ成長となった。
財務省は月報で、軟調な外需がさえない貿易見通しの背景にあると説明。「コロナウイルスによる経済への影響の可能性も、今後数カ月の貿易動向のリスクになる」と指摘した。
中国はドイツにとって最大の貿易相手国であり、独製造業は中国のサプライチェーンや、「ドイツ製」の製品に対する中国の需要に大きく依存している。
ショルツ財務相は19日、ロイターに対し、ドイツがリセッション(景気後退)に陥る兆しは見られないと述べた。また、新型ウイルスの感染が広がる中でも、独政府は今年の成長見通しを1.1%に据え置いていると話した。