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正午のドルは109円後半、内需総崩れのGDPでも円売り進まず
2月17日、正午のドル/円は、14日ニューヨーク市場午後5時時点(109.74/77円)に比べ、若干ドル高/円安の109.83円付近。写真は台北で2017年2月撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)
[東京 17日 ロイター] - 正午のドル/円は、14日ニューヨーク市場午後5時時点(109.74/77円)に比べ、若干ドル高/円安の109.83円付近。
内閣府がきょう発表した2019年10─12月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比マイナス1.6%、年率換算でマイナス6.3%で、5四半期期ぶりのマイナス成長となった。
台風や消費増税による駆け込み反動減、米中摩擦による不透明感などから、消費、設備投資もマイナスとなるなど、内需が総崩れした。
内需の寄与度はマイナス2.1%ポイントとなり、5四半期ぶりのマイナス。外需はプラス0.5%ポイントの寄与度だった。
為替市場では、景気減速を嫌気した円売りと、新型肺炎を背景とするリスク回避の円買いの綱引きとなっており、ドル/円は「上にも下にも行きにくい状況」(国内銀)に陥っているという。
早朝の取引では、中国が新型肺炎で景気が一段と減速するのを防ぐため追加刺激策を採用すると16日に表明したことが好感され、ドルは一時109.88円まで上昇した。
しかし、その後に取引が始まった日経平均が下げ幅を拡大すると、ドルは109.72円まで下落するなど、小幅ながらも不安定な値動きを見せた。