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米ゴールドマン、個人向け事業拡大に意欲 初の投資家説明会
米ゴールドマン・サックス・グループは29日、初の投資家向け説明会を開催し、個人向け事業の拡大など意欲的な長期目標を発表した。ニューヨークで2018年4月撮影(2020年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス・グループ
発表によると、今後5年間で個人向け預金残高を1250億ドル以上に増やすほか、個人向け融資およびクレジットカードの残高も200億ドル以上に拡大する。
また今後3年間で60%の効率性比率を目指すほか、自己資本利益率(ROE)で13%以上、有形株主資本利益率(ROTE)で14%以上を想定。効率性比率の低下は収入に対するコスト管理の改善を意味する。
より長期的にはトランザクション銀行業務や個人向け銀行業務など新規事業での「2桁台半ばの利益率」を目指すとした。
さらに、支払利息の削減により収入を10億ドル引き上げるとした。
エバーコアISIのアナリスト、グレン・スコール氏は「GSは個人向け銀行業務およびトランザクションサービスへの投資と拡大により、3年後に目標を達成する可能性が高い」と語った。
株価は序盤の取引で一時1.6%高となったが、その後は小幅安に転じている。
昨年末時点の個人向け預金残高は600億ドル。個人向け融資およびクレジットカードの残高は第4・四半期に70億ドル増加した。
年間収入に占める個人向け銀行業務の割合は現時点で2.4%。証券部門の割合は約40%。