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ECBの超緩和策、資産バブルや将来の危機招く恐れ=メルシュ氏
2020年01月28日(火)06時21分
欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は27日、ECBの超金融緩和が資産バブルをもたらし、将来の危機を招く恐れがあると述べ、超金融緩和のリスクを強調した。フランクフルトのECB本部で昨年3月撮影(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は27日、ECBの超金融緩和が資産バブルをもたらし、将来の危機を招く恐れがあると述べ、超金融緩和のリスクを強調した。
理事は「金融政策がリスクテークの拡大を助長し、資産インフレや所得格差につながる兆候もうかがえ、注視していく必要がある」と表明。特に不動産価格は伸長しており「将来の危機を招きかねない」と警告した。
信用規制といったマクロプルーデンス政策は完全な効果が期待できないかもしれないと指摘。金融引き締めは危機の可能性や程度を和らげることができる一方、物価目標の達成を困難にするとし、「双方のリスクを考慮しながら慎重にバランスを取らざるを得ない。これはトレードオフ(二律背反)だ」と述べた。
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