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情報BOX:ユニゾ巡る動き、フォートレスがTOB期間を延長

2020年01月20日(月)17時32分

[東京 20日 ロイター] - フォートレスは1月20日、ユニゾへの公開買い付け期間を2月4日まで再び延長すると発表した。ユニゾホールディングス<3258.T>が昨年末、従業員による買収(EBO)により非公開化すると発表したことを受け、フォートレスはこれまで公開買い付け期間を今年1月20日まで延長していた。

これまでの経緯は以下の通り。

<2019年>

ーー7月10日、エイチ・アイ・エス(H.I.S.)<9603.T>が1株3100円で株式公開買い付け(TOB)する意向を表明。ユニゾは事業上のシナジー効果が見込めないなどとしてこれに反対した。

ーー8月16日、ソフトバンクグループ<9984.T>の連結子会社である投資ファンドのフォートレスが、H.I.S.によるTOBに対抗する「白馬の騎士」として、1株4000円でTOBを実施すると発表した。

ーー8月後半、株価が自身の提案したTOB価格を上回って推移する中でH.I.SはTOBを断念した。

ーーユニゾがフォートレスに対してTOB価格を5000円に引き上げることなどを打診。

ーー9月27日、ユニゾは、フォートレスによるTOBが企業価値や株主利益の向上に役立つものかどうかあらためて慎重に検討する必要があるなどとして、このTOBに関する株主への応募推奨を撤回した。

ーーTOBの成立を見込んでユニゾ株を買い進めていた米ファンドのエリオット・マネジメントがこの間、ユニゾに質問状を複数回送付した。

ーー10月15日、米ブラックストーンが、フォートレスによるTOB価格を上回る1株5000円でユニゾ株をTOBする意向を表明したが、ユニゾは態度を留保した。

ーー10月21日、ユニゾはフォートレスとブラックストーンのいずれのTOBについても態度を留保し、協議を継続する方針を示した。

ーーブラックストーン提案の1株5000円でのTOBをユニゾが受け入れれば、これまでユニゾ株を買い進めてきたエリオットなどの投資家は株式の売却益を得やすく、TOBは成立するかもしれない。

ーー仮にブラックストーンがTOBの意向を撤回するなら、フォートレスによるTOBが成立するかに関心が移る。これまで株価はTOBへの期待で上昇してきただけに、展開次第では急落の恐れもある。H.I.S.によるTOB表明の前日終値は1990円だった。

ーーブラックストーンはユニゾに対するTOBに関し、ユニゾ側の同意および合意書の期限延長を繰り返し、11月7日に期限経過後の検討期間に入ったことを明らかにした。 その後、検討期間も複数回延長した。

11月28日、ユニゾの同意が得られなかったと発表。引き続きあらゆる選択肢を検討するとした。ユニゾ側は、ブラックストーンとの間で引き続き積極的かつ真摯に協議を継続するとコメントした。

ーー11月15日、フォートレスはユニゾへのTOB価格を4000円から4100円に引き上げた。

ーー11月24日、ユニゾはこれまで協議してきたフォートレスと、ブラックストーンを含む海外の投資ファンド5社に加え、日本国内の投資ファンド1社、日本国内の事業会社1社の計8社とTOBのスポンサー候補として協議していると発表。

ーー12月18日、フォートレスが公開買い付けの期間を2020年1月8日まで延長。

ーー12月22日、ユニゾ従業員と米投資ファンドのローンスターが買収を目的に共同で設立したチトセア投資が1株5100でTOBを実施し、非公開化すると発表。フォートレス・インベストメント・グループがユニゾに対し行っているTOBには反対し、ブラックストーンなど他の提案者との協議もすべて終了する。

ーーフォートレスは12月27日、公開買い付け期間を1月20日まで延長すると発表。また、8月にユニゾと締結した覚書の合意に従い、違約金13億7500万円を支払うよう請求した。

ロイター
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