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訂正:〔情報BOX〕ニューフレアTOBに東芝とHOYAが名乗り
12月13日、東芝が完全子会社化を目指して株式公開買い付け(TOB)を進めるニューフレアテクノロジーについて、HOYAも完全子会社化を目指してTOBを実施するとに発表した。写真は都内で2017年1月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 13日 ロイター] - 東芝<6502.T>が完全子会社化を目指して株式公開買い付け(TOB)を進めるニューフレアテクノロジー<6256.T>について、HOYA<7741.T>も完全子会社化を目指してTOBを実施すると13日に発表した。投資家の村上世彰氏に近い企業もニューフレア株を買い進めており、状況は混沌としてきた。
ニューフレア株を巡るこれまでの主な動きは以下の通り。
ーー東芝は11月、ニューフレアを含む上場子会社3社を完全子会社にすると発表。ニューフレアに対しては、東芝の連結子会社である東芝デバイス&ストレージ(東芝D&S)が11月13日、1株1万1900円でTOBを実施すると発表した。TOB期間は11月14日から12月25日。東芝D&Sはニューフレア株52.40%を保有しており、同社によるTOBにニューフレアは賛同意見を表明した。
ーー11月14日から、投資家の村上世彰氏に近い南青山不動産(東京都渋谷区)がニューフレア株式を買い始めた。11月29日までの保有割合は共同保有のATRA(東京都渋谷区)と合わせ6.22%。
ーー12月13日、HOYAが1株1万2900円でニューフレアのTOBを表明。各国の法手続きを経て2020年4月のTOB開始を目指すとしている。HOYAは、東芝D&SによるTOBが終了する前に、自社によるTOBの予定を公表すべきと判断した。
ーーニューフレアは13日夕、HOYAのTOB方針は、事前の協議や相談もなく発表されたとコメントを発表。今後、開示文書などを精査した上で見解を公表すると説明した。
◎一方、東芝機械がニューフレア株15.80%を保有する。東芝D&SによるTOBへの応募が見込まれるが、これまで態度を明確にしていない。
◎東芝機械を巡っては、村上氏に近いオフィスサポート(東京都渋谷区)や野村絢氏(シンガポール)、エスグラントコーポレーション(東京都渋谷区)が、株式を計9.19%保有している。議決権比率では11%超となる。
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