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イタリア、独自の欧州銀行同盟案を提示へ=経済・財務相
12月5日、イタリアのグアルティエリ経済・財務相は、同国独自の欧州銀行同盟案を提示すると表明した。写真は欧州委員会の本部。10月17日、ベルギーのブリュッセルで撮影(2019年 ロイター/Yves Herman)
[ローマ 5日 ロイター] - イタリアのグアルティエリ経済・財務相は5日、同国独自の欧州銀行同盟案を提示すると表明した。イタリアは連立与党内の対立を背景にユーロ圏の救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の改革を阻止した。
ESM改革を巡っては、反エスタブリッシュメント政党の「五つ星運動」が、より幅広い欧州銀行同盟の計画がさらに明確になるまで承認に反対している一方、中道左派の民主党(PD)は改革を支持している。
ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテーノ議長は4日、ESM改革について、従来予定していた来週ではなく、来年初めにはおそらく合意できるとの見通しを示した。
グアルティエリ経済・財務相は5日、ブリュッセルで記者団に対し、ユーロ圏の銀行同盟についてより幅広い議論を望んでおり、「イタリアは銀行同盟の完成を巡るテーマについて抜本的な提案を示す」と述べた。
また、「最も重要な問題」として、銀行によるソブリン債保有を制限するというドイツの提案を阻止することだと指摘。「(ドイツ提案は)わが国の金融システムの競争力と安定性に負の影響をもたらす」と述べた。