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ドル5日続落、予想下回る米指標が重し=NY市場
12月5日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが5日連続安となった。2017年6月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが5日連続安となった。予想を下回る米経済指標が重しとなった。
FXストリートのシニアアナリスト、ジョー・トレビサーニ氏は、米供給管理協会(ISM)の景気指数が製造業・非製造業ともさえず、「米経済が再び減速しているとの懸念が出ている」と述べた。[nL4N28C3LW][nL4N28E3CJ]
米中通商協議を巡る相反する報道を受け、大半の通貨は狭いレンジで推移した。
米商務省が5日公表した10月の米貿易赤字が2018年5月以来、約1年半ぶりの低水準となったほか、11月30日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)も4月中旬以来、約7カ月ぶりの低水準となったが、ドルへの影響は限られた。[nL4N28F3CI][nL4N28F3JI]
午後の取引で、ドル指数<.DXY>は0.2%安の97.43654。
UBSは調査ノートで、世界需要の伸びに米国がさほど寄与しないとみているため、来年はドルが圧力を受ける可能性が高いと指摘。「欧州経済、特に欧州の輸出国は通商面の緊張が緩和すれば恩恵を享受するだろう。その場合、ユーロ/ドルに上昇余地があるのは明らかだ」とした。
ユーロ/ドル
ポンドは今週に入り、対ドルで1.7%上昇。12日の英総選挙で与党・保守党が勝利し、欧州連合(EU)離脱を巡る不確実性が払拭されるとの見方が強まっている。
ポンド/ドルはこの日、1.3165ドルと7カ月ぶりの高値に浮上。対ユーロでも0.8428ポンドと2年半ぶりの高値を付けた。
終盤のポンド/ドル
ドル/円 NY終値 108.75/108.77
始値 108.88
高値 108.92
安値 108.66
ユーロ/ドル NY終値 1.1102/1.1106
始値 1.1090
高値 1.1108
安値 1.1089