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日経平均は反落、売り先行後に下げ渋り 為替の落ち着きが支援

2019年12月03日(火)18時13分

 12月3日、東京株式市場で日経平均は反落した。写真は昨年10月に東京証券取引所で撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株主要3指数が下落したことや、外為市場でドル/円が円高方向に進んだことが嫌気され、朝方から大きく下げて始まった。下げ幅は一時300円を超えたものの、その後は押し目買いが入って下げ渋った。買い材料に乏しい中、後場は2万3300円台半ばから後半で小動きとなった。

前日の米国市場では、11月のISM製造業景気指数は景気拡大・縮小の節目となる50を4カ月連続で下回り、米経済を巡る懸念が高まった。トランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンから輸入する鉄鋼とアルミニウムに直ちに関税を課すと表明したことで貿易を巡る懸念も新たに浮上した。

日経平均は大きく下げて始まったものの、その後は下げ渋った。ドル/円が朝方の水準からじり高となり、109円台にしっかり乗せたことも安心感を誘った。市場からは「ブラジルやアルゼンチンの問題は米国独自のものという認識が出ている。日本株は出遅れ感も強く、米国株が安くても大きく崩れなくなってきた」(内藤証券の投資調査部長、田部井美彦氏)との声が聞かれた。

後場、下げ幅を縮小した場面では、日銀のETF(上場投資信託)買いに対する思惑も出ていた。

TOPIXは反落。東証33業種では、鉱業、その他製品、電気機器以外の30業種が値下がり。値下がり率上位には、水産・農林、パルプ・紙、電気・ガスなどが入った。

個別では、ピジョン<7956.T>が下落。東証1部で値下がり率トップとなった。2日、2019年12月期の連結業績予想を下方修正すると発表したことが嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり551銘柄に対し、値下がりが1540銘柄、変わらずが66銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23379.81 -149.69

寄り付き    23231.14

安値/高値   23,186.84─23,388.18

TOPIX<.TOPX>

終値       1706.73 -7.76

寄り付き     1695.91

安値/高値    1,692.86─1,707.15

東証出来高(万株) 107475

東証売買代金(億円) 19566.2

ロイター
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