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11月の英総合PMI速報値は48.5に悪化、2016年7月以来の低水準
[ロンドン 22日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した11月の英国の購買担当者景気指数(PMI)速報値は、製造業とサービス部門をあわせた総合PMIが48.5と、10月の50.0から低下し2016年7月以来の低水準となった。12月の総選挙が近づくにつれて、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る不透明感が増し、製造業、サービス部門ともに景況が悪化した。
総合PMIは、第4・四半期の国内総生産(GDP)が前期比0.2%減となることを示唆するという。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミストのクリス・ウィリアムソン氏は「総選挙がブレグジット関連の不透明要因に加わり、11月に生産や受注が減少しても驚きはない」とし「PMIの調査結果は、経済の基調トレンドが顕著に悪化しているだけでなく、労働市場も冷え込んでいると警告している」と述べた。
サービス部門PMIは48.6。10月の50.0から低下し、EU離脱の是非を問う国民投票直後、2016年7月以来の低水準となった。
製造業PMIは49.6から48.3に低下。10月は、月末の離脱期日を前に在庫を積み上げる動きに押し上げられたが、11月はそれがなくなった。
PMIは、イングランド銀行(英中央銀行)も注目しており、11月のデータは、今月の金融政策委員会で利下げを主張した2人の委員の見解を後押しする格好となる。
ウィリアムソン氏は「英中銀がいつまで政策を維持していられるかが重要な問題だ」と述べた。
IHSマークイットは、11月分から速報値の公表を開始した。[nL4N27Y026]改定値は、製造業が12月2日、サービス部門が同4日に発表される。