ニュース速報
ビジネス
ドルが対ユーロで下落、通商協議巡る楽観論で=NY市場
11月15日、ニューヨーク外為市場ではドルが下落した。米中通商協議を巡る楽観的な見方を背景に、ユーロやポンドなど貿易関連の材料で変動しやすい通貨が上昇した。写真は2018年8月、ブエノスアイレスで(2019年 ロイター/Marcos Brindicci)
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落した。米中通商協議を巡る楽観的な見方を背景に、ユーロやポンドなど貿易関連の材料で変動しやすい通貨が上昇した。
ロス米商務長官はFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、「第1段階」の米中通商合意が最終決定される可能性は非常に高いと指摘。ただ、対中関税が発動される12月15日までにまとまるかどうかには言及しなかった。
ドルは対ユーロ
テンパスのシニア外為トレーダー兼ストラテジスト、ジュアン・ペレス氏は「米国の経済指標はほとんど伸びていないが、中国は減速しており、経済的な影響力はおそらく米国側に傾いている。中国は何があっても署名するだろう」と述べた。
米商務省が15日発表した10月の小売売上高は回復したものの、衣料や高額の家庭用品の売り上げは減少し、米経済を支える堅調な消費に対して懸念が広がった。[nL4N27V434]
ペレス氏は「欧州と英国の第2・四半期の経済指標は非常に気掛かりな内容だったが、第3・四半期はやや改善し、そのペースは予想以上だった。一方で米国は実質的に鈍化している。ドルはこの日、これらの指標に反応し、米経済の成長ペースがそれほど良好ではないことを示した」と語った。
ドル/円 NY終値 108.73/108.76
始値 108.64
高値 108.85
安値 108.65
ユーロ/ドル NY終値 1.1050/1.1054
始値 1.1030
高値 1.1057
安値 1.1028