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IMF、ユーロ圏成長予想1.2%に下方修正 ドイツさらに減速へ
国際通貨基金(IMF)は6日、ユーロ圏19カ国の今年の経済成長率見通しを1.2%とし、4月時点の1.3%から下方修正した。ベルリンで2016年6月撮影(2019年 ロイター/FABRIZIO BENSCH)
[ブリュッセル 6日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は6日、ユーロ圏19カ国の今年の経済成長率見通しを1.2%とし、4月時点の1.3%から下方修正した。長引く世界貿易摩擦の煽りで製造業の不振が非製造業にも波及する恐れがあり、今年の成長率は昨年実績の1.9%から大幅に鈍化するとみられる。
20年と21年の成長率見通しも1.4%と、従来の1.5%から引き下げられた。
国別では域内最大の経済国であるドイツがさらに減速する見込み。IMFによると今年のドイツの成長率見通しは0.5%で、昨年実績の1.5%と比較して成長率は3分の1にとどまる見通し。従来見通しは0.8%だった。またフランスの成長率も1.2%と、従来の1.3%から下方修正された。欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)問題で揺れる英国は1.2%に据え置かれた。
域内のインフレ見通しは、今年が1.2%、20年が1.4%、21年が1.5%。欧州中央銀行(ECB)の目標である2%未満だがその近辺を引き続き下回る見込み。
IMFはユーロ圏各国が金融政策と歩調を合わせる形で財政政策を推し進めることが望ましいとし、ドイツ政府に政策対応を求める格好となった。