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日経平均は小幅続伸、連日年初来高値更新 外部環境が安心感誘う
11月6日、東京株式市場で日経平均は小幅に続伸し連日年初来高値を更新。オーバーナイトで米国株が堅調推移し、為替も1ドル109円台で安定的に推移したことが好感され、朝方から買いが先行した。寄り付きで年初来高値を付けた後は利益確定の売りに押され、小動きとなった。写真は東京証券取引所で昨年2月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に続伸し連日年初来高値を更新。オーバーナイトで米国株が堅調推移し、為替も1ドル109円台で安定的に推移したことが好感され、朝方から買いが先行した。寄り付きで年初来高値を付けた後は利益確定の売りに押され、小動きとなった。
前日の米国株市場では、ダウ工業平均とナスダック総合が終値で過去最高を更新。S&P総合500種は小幅安で取引を終えた。米中通商協議の進展期待や前週の米連邦準備理事会(FRB)の利下げに加え、10月の米ISM非製造業総合指数が市場予想を上回ったことが安心感を誘った。
東京市場は良好な外部環境を背景に続伸でスタートし、年初来高値を付けた後は利益確定売りが上値を重くした。米国株先物をにらみ一時マイナス転換する場面もあったものの、大引けではプラス圏を確保した。
市場からは「米中の『第1段階』の通商合意に対する期待から先高観が維持されている。日経平均は前日に400円上昇したことを踏まえれば、堅調に推移しているといえる」(三木証券・投資情報課長の北澤淳氏)との声が出ていた。
そうした中で、「米株が過去最高値を更新するなか、CTA(商品投資顧問業者)やリスク・パリティ・ファンドが債券先物を売って、株式先物に乗り換えている可能性がある」(アライアンス・バーンスタイン・債券運用調査部長の駱正彦氏)との指摘もあった。
TOPIXも続伸。東証33業種ではパルプ・紙、鉄鋼、海運業などが値上がり率上位。一方、食料品、情報・通信業、精密機器などは売られた。
個別では、アサヒグループホールディングス<2502.T>が大幅反落。2019年12月期の連結業績予想(国際会計基準)を下方修正したことや、配当予想の減額を発表したことが嫌気された。取引時間中に同じく下方修正を発表したSUBARU<7270.T>や味の素<2802.T>も売られた。
そのほか、ファーストリテイリング<9983.T>は小幅高。5日、10月の国内ユニクロ既存店売上高が前年比1.9%減少したと発表したが、ネガティブな見方は広がらなかった。シャープ<6753.T>は4日続伸で年初来高値更新した。
東証1部の騰落数は、値上がり1009銘柄に対し、値下がりが1039銘柄、変わらずが106銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 23303.82 +51.83
寄り付き 23343.51
安値/高値 23246.57─23352.56
TOPIX<.TOPX>
終値 1694.45 +0.29
寄り付き 1701.35
安値/高値 1689.04─1701.35
東証出来高(万株) 138852
東証売買代金(億円) 24823.53