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中国不動産投資、10月単月は前年比+7.7% 10カ月ぶり低水準
11月14日、中国国家統計局が発表したデータによると、1─10月期の不動産投資は前年同期比9.7%増で、伸び率は1─9月の9.9%を下回った。写真は集合住宅の建設現場。北京で9月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)
[北京 14日 ロイター] - 中国国家統計局のデータに基づいてロイターが算出したところによると、10月単月の不動産投資は前年同月比7.7%増加した。伸び率は9月単月の8.9%から縮小し、10カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
中国経済が幅広く減速する中、不動産業者は開発を手控えている。中国ではこのところ土地入札の不成立が相次ぎ、さまざまな引き締め策で住宅販売全体が抑制されており、不動産市場は冷え込んでいる。
ロイターの算出によると、10月単月の不動産販売(床面積ベース)は3.1%減少し、3.6%減だった9月に続くマイナスだった。
中国の新築住宅販売にとって伝統的なハイシーズンであり、「金の9月、銀の10月」とされる期間に不動産市場が苦戦していることが示された形だ。主に大都市における販売低調が響いた。
ロイターの算出によると、10月単月の新築着工(床面積ベース)は、前年同月比14.7%増加した。9月は20.3%増だった。
国家統計局が発表したデータによると、1─10月期の不動産投資は前年同期比9.7%増で、伸び率は1─9月の9.9%を下回った。
1─10月の不動産販売(床面積ベース)は2.2%増加し、2.9%増だった1─9月から鈍化した。新築着工(床面積ベース)は16.3%増で、こちらも1─9月の16.4%増に若干届かなかった。
1─10月の不動産開発業者による資金調達額は、前年同期比で7.7%増加した。1─9月は同7.8%増加していた。
*内容を追加しました。