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第3四半期の英GDP速報値、前期比+0.6% 予想と一致
11月9日、英国立統計局(ONS)が9日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.6%増で、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。ロンドンで10月撮影(2018年 ロイター/Henry Nicholls)
[ロンドン 9日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が9日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.6%増で、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。まずまず健全な伸び率を確保したものの、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を来年3月に控え、この辺りが伸びの上限となる可能性もある。前年比では1.5%の上昇。
9月単月では、前月比0.1%増の予想に対し、2カ月連続で変わらずだった。
第3・四半期には、貿易の寄与度が非常に高かった一方、企業投資は2016年第1・四半期以来の高ペースで予想外の縮小となり、ブレグジットを前に企業が慎重姿勢を強めていることを示唆した。
ただ、イングランド銀行(英中央銀行)は先週、第3・四半期の成長率を0.6%、第4・四半期を0.3%と予想しており、9日のGDP統計は中銀にとっては安心材料となりそうだ。
家計支出は引き続き堅調で、前期比0.5%増加した。第2・四半期は0.4%増だった。
貿易の寄与度は0.8%ポイントで、16年以来の高水準。大きな押し下げ要因だった第2・四半期から傾向が反転した。
企業投資は前期比1.2%縮小。予想は0.2%増だった。投資の縮小は3四半期連続。