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欧州市場サマリー(26日)
[26日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。企業利益の伸びが鈍化しているとの懸念が高まる中、英銀大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
RBSは4.1%下落し、2017年2月以来の安値をつけた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感を理由に1億ポンド(1億2800万ドル)の引当金を計上したことを明らかにした。第3・四半期決算は、利益が市場予想を下回った。金融株はFTSE100種を21ポイント押し下げた。
ロールスロイスは2.0%下落。エアバス
一次産品の値下がりに伴い鉱業と金属、石油銘柄も振るわなかった。米国の第3・四半期国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことでドルが上昇し、石油などのドル建て商品が値を下げたことが背景にある。
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。軟調な決算を受けてリスク志向が低下した。
アナリストらは欧州企業の利益見通しを引き下げている。決算が予想を下回った企業は株価が大幅に下落している。
フランスの自動車部品メーカーのバレオ
人工皮(ケーシング)メーカー、スペインのビスコファン
一方、スペインの銀行バンコ・デ・サバデル
<ユーロ圏債券> ドイツの国債利回りが7週間ぶりの水準に低下した。イタリアの来年度予算案を巡る協議への不安に加え、米アマゾン・ドット・コム
ユーロ圏の債券利回りは前日に低下。欧州中央銀行(ECB)が理事会で主要政策金利の据え置きを決定する一方で、ドラギ総裁が成長の勢いが鈍化し、先行きに「多大な不透明感」があると指摘したことを受けた。また、
ユーロ圏短期市場では、ECBの利上げ見通しが従来の来年10月から12月に後ずれした。
バイエルンLBのストラテジスト、ミラジ・オスマン氏は、期待外れとなった米ハイテク企業の決算について「決算期待は非常に高く、予想を下回った場合の反応は極めて厳しい」と指摘。また、イタリアの財政赤字を巡るリスク要素もあり、市場がかなり悲観的になっていると述べた。
ドイツ10年債利回り
イタリア2年債
同10年債利回り
格付け会社S&Pグローバルは26日にイタリア格付けの見直しを発表する。現在の格付けは「BBB」で、見通しは「安定的」。
アナリストは、格付けの引き下げか見通しのみ「ネガティブ」にするかで予想が割れている。