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ドル112円半ば、弱含み アジア株安で円買い優勢に
10月23日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の112円半ばだった。写真は2013年1月撮影(2018年 ロイター/Lee Jae Won)
[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の112円半ばだった。イタリアの財政問題や英国の欧州連合(EU)離脱に対する不透明感、サウジアラビアの記者死亡事件などリスク回避を誘いそうな材料が山積。様子見ムードが漂う中、日経平均や上海株などの下げ幅拡大に連れ安となった。
ドルは朝方に高値112.84円を付けた後、112.67円まで下落。仲値付近は国内輸入企業のドル買い/円売りにより112円後半まで持ち直す場面もあったが、午後にかけてアジア株が軟調に推移する中、112.46円まで下押しした。
数あるリスクの中でも、今は特に欧州の材料が意識されており、ユーロが売られ、ドルと円が同時に買われやすい地合いになっている。ただ、株価が大幅に下落する場面では円買いが優勢となり、ドル/円は下落しやすい。
一方、市場からは「ここからドルを積極的に買い上げていこうというムードはないが、すぐに(ドル買い/円売りの)ポジションを閉じなければならないというほど投資家の心理はネガティブではない。市場に一定の落ち着きのようなものがある」(外為アナリスト)との声も出ていた。
トルコのエルドアン大統領はサウジアラビアの記者死亡事件に関し、23日の公正発展党(AKP)の会合で声明を発表するとしており、「新事実が出てリスク回避ムードが強まれば円高が進行する可能性がある」(ブローカー)と警戒する向きもいる。
ユーロ/円はじり安で推移し、朝方の129円前半から128円後半まで下落した。
ドル/円
午後3時現在 112.48/50 1.1453/57 128.84/88
午前9時現在 112.74/76 1.1463/67 129.26/30
NY午後5時 112.80/85 1.1463/67 129.34/38
(為替マーケットチーム)