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イタリア、EUが23日に予算案却下を決定と予想=政府筋
10月21日、イタリア政府は欧州連合(EU)の欧州委員会が23日に予算案の修正を求める決定を下すと予想している。写真は「五つ星運動」党首であるディマイオ副首相。ローマで撮影(2018年 ロイター/MAX ROSSI)
[ミラノ 21日 ロイター] - イタリア政府は欧州連合(EU)の欧州委員会が23日に予算案の修正を求める決定を下すと予想している。政府関係筋が21日に明らかにした。
欧州委は前週イタリア政府に対し、2019年予算案はEU財政規律への「前例のない」違反だとの見解を通達した。
欧州委は加盟国の予算案を却下する権限を付与された2013年以降、権限を行使したことはなく、イタリアに新たな予算案の提出を求めれば初のケースとなる。
関係筋は、イタリアのトリア経済・財務相とコンテ首相が20日の閣議で19年財政赤字目標の引き下げを主張したが、説得できなかったと明らかにした。
欧州委による予算案却下後3週間の協議期間中に赤字目標の引き下げで合意する可能性は排除しなかった。
また、欧州委の決定は23日に行われる見込みだが、発表は別の日になる可能性もあるとした。
欧州委の報道官は、委員会としてイタリア当局に対し予算案への「深刻な懸念」を伝え、審査を進めるため22日正午までに説明を行うよう求めたと述べた。
イタリアの与党「五つ星運動」党首であるディマイオ副首相は21日、国営イタリア放送協会(RAI)に対し、欧州委に22日に送る書簡を用意していると明らかにした。その上で、イタリア政府の立場を説明することで「長期の協議を経て委員会がイタリアの目標を共有するようになることを望む」と述べた。