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英自動車セクター、「合意なき離脱」なら25年あと戻りも
10月17日、英国がEUを合意なしで離脱した場合、同国の自動車セクターは最悪25年後戻りする恐れがあるとの見方を、大手自動車部品業界などが示した。英オックスフォードにある自動車工場で2013年11月撮影(2018年 ロイター/Suzanne Plunkett)
[ブリュッセル 17日 ロイター] - 英国が欧州連合(EU)を合意なしで離脱した場合、同国の自動車セクターは最悪25年後戻りする恐れがある──。大手自動車部品業界などが17日、こうした見方を示した。
欧州自動車工業会(ACEA)と欧州自動車部品工業会(CLEPA)のほか、ドイツ高級車メーカー、BMW
ブレンボの取締役でCLEPA会長のロベルト・ババソーリ氏は「われわれがこの事態の人質に取られ続けるなら、繁栄する英自動車業界は20─25年前の状況に後戻りする可能性がある」と訴えた。
ACEAは、加盟各社が準備している緊急時対策には一時的生産停止や部品備蓄のための倉庫スペースを探すことなどが含まれていると説明。ただ合意なき離脱となれば、どんな水準の緊急時対策も現実的には残されたギャップを埋めることはできないと付け加えた。
一方、BMWによると、ブレグジットへの備えについて同社が行った調査では、十分な準備ができていると回答したのは英サプライヤーの10%、EUサプライヤーの41%にとどまり、多くが通関手続きの経験がほとんどないか皆無だと答えた。