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日経平均は3日ぶり反落、米金利上昇と上海株安を懸念

2018年10月18日(木)15時45分

 10月18日、東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落。下げ幅は一時200円を超えた。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を受け米金利が上昇し、リスク資産からの資金流出懸念が強まった。写真は東京証券取引所で11日撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落。下げ幅は一時200円を超えた。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を受け米金利が上昇し、リスク資産からの資金流出懸念が強まった。為替がドル高/円安に振れたことは支援材料となったが、上海総合指数が2%を超す下げとなり日本株の重しとなった。貿易摩擦による中国景気減速への警戒感もあり、機械、化学、鉄鋼などの景気敏感セクターが売り優勢だった。

TOPIXは前営業日比0.54%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆2700億円だった。景気敏感セクターが総じて売られた一方、電気・ガス、不動産、小売などの内需系が堅調だった。FOMC議事録がタカ派との受け止めが広がり米金利が上昇、利ざや改善に期待した買いが入り、保険、銀行などもしっかりだった。市場では「来週から本格化する企業決算への期待が一時期より後退している。最近では決算発表後に値動きが荒くなる銘柄も多く、決算発表前は手掛けにくい」(内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、KYB<7242.T>が連日大幅安。同社は16日の取引時間中に建築用の免震・制震装置で検査データを改ざんしていたと発表した。問題の装置を交換するための費用が膨らむ懸念などで処分売りが止まらない。半面、ワールド<3612.T>が続伸。17日に発表した2018年4―9月期利益予想の上方修正を好感した。従来の減益予想から一転増益となる。人件費を中心とした経費支出の継続的な見直しなどが奏功した。

東証1部の騰落数は、値上がり709銘柄に対し、値下がりが1313銘柄、変わらずが87銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22658.16 -182.96

寄り付き    22871.28

安値/高値   22637.29─22873.13

TOPIX<.TOPX>

終値       1704.64 -9.23

寄り付き     1718.14

安値/高値    1702.65─1718.88

東証出来高(万株) 122855

東証売買代金(億円) 22700.02

ロイター
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