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米財政赤字、18年度は6年ぶり高水準 大型減税や歳出拡大響く
10月15日、米財務省が発表した2018会計年度(9月までの1年間)の財政収支は、赤字額が7790億ドルと、前年度の6660億ドルから拡大し、12年度以来6年ぶりの高水準を記録した。ワシントンの財務省で8月撮影(2018年 ロイター/Brian Snyder)
[ワシントン 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した2018会計年度(9月までの1年間)の財政収支は、赤字額が7790億ドルと、前年度の6660億ドルから拡大し、12年度以来6年ぶりの高水準を記録した。昨年末の大型減税や今年に入ってからの歳出拡大が赤字拡大の要因となった。
減税による税収減などが国債増発を招き、利払い費が増加したほか、軍事費も拡大した。財政赤字は対国内総生産(GDP)比で3.9%と、前年度の3.5%から0.4%ポイント上昇した。
18年度の歳出は4兆1100億ドル。前年度は3兆9800億ドル。歳入は3兆3300億ドル。前年度は3兆3200億ドル。
9月単月の財政収支は1190億ドルの黒字。歳出は2240億ドル、歳入は3440億ドルだった。
米行政管理予算局(OMB)のマルバニー局長は「好景気に沸く米経済により政府の歳入は増加する。これは長期的な財政の持続性に向けて重要な一歩だ」と説明した。
一方、米シンクタンクのバイパーティザン・ポリシー・センターは、今回の数字は状況を改善させるための政策当局者への警鐘だと指摘した。
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