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イタリア、財政目標でEUとの合意に従うべき=IMF副専務理事
10月14日、国際通貨基金(IMF)のリプトン筆頭副専務理事(写真)は、イタリアは財政目標に関する欧州連合(EU)のルールやEUとの合意に従うべきで、欧州委員会との協議を通じて予算案を巡る対立を解消する必要があると指摘した。写真はワシントンで4月撮影(2018年 ロイター/Yuri Gripas)
[ベルリン 14日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のリプトン筆頭副専務理事は、イタリアは財政目標に関する欧州連合(EU)のルールやEUとの合意に従うべきで、欧州委員会との協議を通じて予算案を巡る対立を解消する必要があると指摘した。14日付の独経済紙ハンデルスブラットが報じた。
イタリア政府は2019年の財政赤字目標を対国内総生産(GDP)比で2.4%に設定しており、前政権がEUと約束した水準の3倍に当たる。これを受けて欧州委はイタリア政府を厳しく批判している。
リプトン氏は、予算を巡るイタリア政府と欧州委の対立は、ユーロ圏改革の先送りにつながる可能性があると警告。「ユーロ圏の統合深化が阻害されないことを願っている。われわれは資本市場・銀行同盟の完成を大いに重要だと考えている」と強調した。
また、12月のユーロ圏首脳会議で改革に関して進展が見込まれると続けた。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は13日、イタリアは、すでに企業や家計に悪影響を及ぼしている予算問題で冷静になることが必要と述べている。[nL3N1WU0TA]