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貿易戦争、アジア諸国の格下げにはつながらない=フィッチ
FILE PHOTO: China Shipping containers sit on a ship in the Port of Los Angeles after being imported to the U.S., California, October 7, 2010. REUTERS/Lucy Nicholson/File Photo
[ヌサドゥア(インドネシア) 13日 ロイター] - フィッチ・レーティングスのシニア格付けアナリストは13日、アジア諸国の格付けについて、米中貿易摩擦による影響が見込まれるものの、パキスタンを除きほぼ全ての国の見通しは引き続き安定的だと指摘した。
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、貿易摩擦の激化は今後2年の世界の国内総生産(GDP)を約1%縮小させるとの見方を示している。
フィッチのアジア太平洋地域の格付け部門代表スティーブン・シュワルツ氏は、同社は中国の来年の成長率予想を6.3%から6.1%に下方修正したものの、見通しは依然安定的だとし、ほぼ全てのアジア諸国の見通しも安定的だと述べた。
また、これまで発表された関税はアジア諸国の財政状況を悪化させるほどではなく、格下げにはつながらないと説明した。
さらに韓国や台湾など中間財を中国に輸出している国は最も大きな影響を受けるが、一方で、中国からベトナムやフィリピンに生産拠点がシフトする「大きなチャンス」も期待できるとの見方を示した。