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イタリア、予算問題で冷静になることが必要=ECB総裁
10月13日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、イタリアはユーロに疑問を抱くことを止め、すでに企業や家計に悪影響を及ぼしている予算問題で冷静になることが必要と述べた。ブリュッセルで2018年9月撮影(2018年 ロイター/Francois Lenoir)
[ヌサドゥア(インドネシア) 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は13日、イタリアはユーロに疑問を抱くことを止め、すでに企業や家計に悪影響を及ぼしている予算問題で冷静になることが必要と述べた。
予算案をめぐっては、赤字拡大についてイタリア政府と欧州連合(EU)当局者の間で激しい言葉の応酬が続いている。
ドラギ総裁は国際通貨基金(IMF)年次総会の会見で「債務が大きな国での予算規模拡大は、人々がユーロに疑問を抱き始めたらより複雑になる」と指摘。予算をめぐる論争が国債の利回り格の拡大を招いた証拠が数多くあり、結果的に家計と企業が債務返済でより高い金利を負担することになると警告した。
また「まずすべきことは冷静になること。その後に事実関係が明らかになるのを待つべき」と述べ、実際の支出計画を検証する必要性を強調した。
これに対し連立与党「同盟」のある幹部は、ユーロに関する個人的意見で市場を混乱させるリスクを冒しているのはドラギ氏自身だと批判。
「ドラギ総裁こそ冷静になり、ユーロへの言及を止めるべき」とツイートした。